日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 高田美子が編集長をつとめるWebマガジン

【夏油温泉】しづくの温泉帖


こんにちは。しづくです。

今回は秘湯感満載なのに、意外に近くて秋田から直ぐに行ける温泉をご紹介します。
湯田にあります「夏油温泉」です。
ですが、熱いお湯が苦手な人は止めておいた方がいい温泉です。なんたって熱湯です。

くねくねと登る山道を見ると未だ雪があります(6月7日に訪問)

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それも納得。ここは5月のゴールデンウィークを過ぎないとオープンしない冬季閉鎖のお宿です。しづくのお約束の日本秘湯の会会員の宿です。初めての訪問でワクワクして
ます。へ~~~。ここも栗駒国定公園内なんだ。温泉があるということは活火山が近いということ。期待できます。

宿に到着。宿は、昔の湯治場の雰囲気がある素朴なお宿でした。

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いまは湯治棟は営業しておりませんが、その名残は多く、湯治用の本館と自炊館と向かい合わせに建っています。

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温泉は内湯もありますが、せっかくなので日のあるうちに外湯へ。外湯を頂きにいこうと準備のためにまずはお部屋へ。年期が入っていますが清潔なお部屋です。廊下に何やら張り紙が・・・・・。みなさん。読めますか?850年前に開湯した夏油温泉の名前の由来は「アイヌ語のグット・オ」が語源とのこと。
江戸時代には東の横綱と呼ばれる程の名高い温泉場で、由来も伝説も多く記載されていました。中でも印象的な伝説は「片腕を切り落とされた鬼がやってきて、ここのお湯で腕がくっついた」というもの。ホントかいな(笑)湯守のご主人に聞いた所、肌に相当イイらしいから、たくさん入って帰ろう!

どれ、鬼の腕がくっつく程の薬湯に行ってきますか!!

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フロントにあった外湯の地図を片手に持ち、宿の下駄をはいて風流に歩いていくと、どうやら川沿いに5つの露天(野天)風呂が点在しているらしい。セセラギの音を聞きながら緩やかに坂を下りていくと、そこにはログハウス風の女性専用風呂がありました。名前は「滝の湯♪」

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中に入ると、あらっ、素敵。貸切り。

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浴室には『熱い湯』と『ぬるい湯』があり、お湯は無色透明。ただ、色が濃い緑かかっているので油湯的に見えます。熱い方が43度くらい。ぬるい方が39度くらい。

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窓に映る景色はまるで写景。額縁と絵画のように見えます。紅葉の季節も素敵なのでしょうけれど、私個人的には新緑のこの季節の世界観が好き。

ぬるめの方に浸かりながら、今後の戦略を練る。5つのお風呂のうち、4つは基本的には混浴。でも時間制で、唯一女性だけ時間というのが1時間だけあるらしい。その時間を効果的に組み合わせて、全風呂制覇するぞ。さっ、移動、移動♪

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ここが夏油温泉のメイン。一番奥に位置する「大湯」です。鬼の腕がくっついた例の霊験あらたかなお湯です。で・・・・・噂のごとくすんごく熱いです。誰も浸かっていません。歯をくいしばりゆっく~~りソロソロと入るけれど1分と持ちません。ダチョウ倶楽部も無理です。白いギター貰っても無理です。これはもう罰ゲームレベルです。しかたなく一人湯周りでかけ湯でしのぐ。暇なので、ご一緒していた見知らぬご婦人と会話。ご婦人曰く「東京から来ている。2日前の怪我がみるみるうちに腫れが引き、今日は痛みもない」と・・・・・・。恐るべし、鬼の湯(※本当の名前は大湯です)実は私も感じてた。熱くてちびっとしか入れないけれど、硫黄系の温泉より肌がスベスベになる。こりゃ万能薬の液体をギンギンに熱した湯だな。なんて馬鹿な事を考えながら景色を眺めていると気が付いた。透明な熱湯の中でゆらぐ場所があり、良く見るとコポコポと地面がお湯が湧いています。熱いから源泉かけ流しどころか、加温、加水も一切ない手をつけない天然さ100%。あ~~~熱い。

素っ裸に浴衣をまとい、タオルを首にかけ、下駄をひっかけて、また次のお湯に向かいます。贅沢だね!次に来たのが「真湯」です。観光ポスター等では必ずこの角度の景観が使われている、川を挟んだ2つの湯。

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今の時間だけ女性専用だぞ、急げ! ここのお湯は、めずらしく丁度いい湯加減(笑)川を渡る風も気持ちいいなぁ~。

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誰もいないのが更にいいなぁ~。しばらく堪能した後は、川を挟んで向かいにある「目の湯」へ。
なにやらホウ酸の含有量がハンパない程多いから「目」のお湯らしいよ。まっ、すぐそこだし、時間も限られているし(女性専用時間)、バスタオルを巻いただけでいいや。と、ほぼ裸で川を渡るおばさん。(=わたしね。)

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※橋を渡っている画像はご一緒した方です。しづくではありません。

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「目の湯」は茶色かかっていて無臭。かなりぬるめの湯。ここも堪能。クリア。後は残すところ1つだけ。外湯まわりのオオトリは、渓流沿いの野天風呂「疝気の湯」。
ここは着替える所もない、囲いもない、屋根付きのすだれ1枚だけ。遮るものが何もない場所。自由だ~~~。素敵よ~~~~。手を伸ばせば川。桶がひとつ。いくわよ!! 

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ほほを撫でる風が爽やか。でもお湯はぬるめ。何時間でも入っていられそうね。

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と~~ってもオススメな温泉でした。

番外編としてお薦めポイントがもう一つ。お部屋にあるお布団がへな~~としていて自宅にいるような安心感があり気持ちよく珍しく爆睡。いつもお宿では眠りが浅いので、お布団のせいなのか、お湯の効能なのか、いずれもポイント高めの野天風呂のハシゴが楽しい、夏油温泉でした♪※この地図を握りしめて回りました。だからクチャクチャ!

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夏油温泉/元湯夏油

住所
〒024-0322 岩手県北上市和賀町岩崎新田1-22
電話番号
090-5834-5151
URL
http://mizuki.sakura.ne.jp/~geto/index.html
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しづく

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最近は釣りも少々。
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  • 美子
    美子
    代表理事
    アーデ・ベーグループ 代表
    アーデ・ベークリニック 院長高田 美子
    日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。
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    ファッション業界で長く活躍後
    子育てを経て、接遇マスターに。
    55歳にして美容の世界に転職。
    趣味はゴルフ、朝のカフェ。
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    アトリエ梛木
    アトリエ梛木代表 髙橋 直美
    28歳のときに独学で建築士の資格を取得。
    その後独立し、インテリアコーディネーター、福祉環境コーディネーターの資格も取得し、住宅や店舗設計とそのインテリアコーディネートをはじめとして、福祉施設や介護保険住宅改修などにも力を入れている。
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