日焼けしないための一番良い対策は外に出ないこと
患者さんにも「先生は色白ですね。」と、言われることが多くありますが、実は、私はもともとそれほど色が白い訳ではなく、しかも日に当たるとすぐに黒くなってしばらく黒いまま…。残念ながら秋田美人の抜けるような白さとは全くかけ離れた肌質です。
そんな肌質の私でも、クリニックに来てくださる皆様から「肌が白いですね。」とお褒め頂けるのは、ひとえに1日中外に出ず屋内の日の当たらない場所にいるからです。
現在のクリニック診療時間の関係上、朝9:30ごろに出勤して夜19:30ぐらいに帰宅するまでは一切外に出ることがありません。しかも、AdeBビューティーモールのあるエリアなかいちの商業施設のクリニックスペースには一切窓が無い設計になっているので、本当に日に当たることが無いのです。
全く紫外線にさらされずに生活できれば、もともとの肌の色より白くなることはありませんが、自分の二の腕の内側に見られる程度までは白くなりますよ!
外に出る時は防御
時間帯の見直し 紫外線の強い時間帯を知る!
対策をするには、敵を知らなければなりませんよね!
まずは、紫外線が強い時間帯を知り、その時間帯を避けて外に出るという方法を検討します。
環境省では紫外線環境保健マニュアル2015 という文章を出しています。
紫外線は午前8時を過ぎたあたりから、グラフのカーブがぐっと急になり、16時を過ぎるぐらいまでは強いと言えます。
朝8時と、夕方16時を比較すると、朝の方が紫外線は強いようですね。
このグラフから考えると、朝7時までに庭の手入れや農作業、ウォーキングなどを済ませてしまうか、夕方16時以降に行うかが良いと言えます。もう一つ、グラフを。
1日の紫外線量・総量を示したグラフです。
10~14時の間に外に出るのは、本当に紫外線暴露量が多く危険と言えます。
外回りのお仕事をされる方、車の運転をなさる方も何とか予定を10時前と14時以降に割り振りたいですよね。スーパーに出かけたり、お買い物に出かけるのも、確かにお店の開店と同時がお得かもしれませんが、14時以降に出かけた方が紫外線対策としては良いことは明らかです。
同じ日常生活を送るのであっても、心がけ次第で紫外線を浴びる量が異なりますから気を付けたいものです。
外に出る時は紫外線防御グッズを
どうしても、紫外線の強い時間帯に外に出なければならないこともあります。
その時は、紫外線防御グッズを。
紫外線カット100%の物は、透けません
紫外線防御グッズは多々ありますが、選ぶ際には是非紫外線100%カットを選びたいものです。
99.9%と100%は違います。
見分けるポイントは、光にかざして透けるかどうか。
下の写真は通常の傘です。診察室のライトにかざすと、ライトが明るく透けます。
一方こちらは紫外線カット100%の日傘。先ほどの写真と同様に天井のライトに近づけていますが一切透けません!!
洋服も同様で、光にかざした時に透けるものは、いくら紫外線カットを高くうたっていても、編目の隙間からジャンジャン紫外線が降り注いでいます。
皆さんから「日傘をさして、紫外線防御のパーカーを着ても日焼ける」というご意見を頂くのは、こういった理由からです。
一方紫外線100%カットの素材は、太陽に透かしても全く日が漏れません…が問題は通気性が無くって蒸れること。私も1着紫外線カット100%のポンチョを持っていますが、通気性は全くなく、めちゃめちゃ蒸れます。ポンチョタイプなので何とか風は通りますが、これが通常のパーカータイプだと夏の炎天下の中、紫外線にはさらされなくても熱がこもって熱中症になりそうです。
なかなか一筋縄ではいかない紫外線対策。
完璧は狙わずに、可能な範囲で頑張る・それを毎日繰り返すことが大事といえます。
<参考資料>
■47都道府県別(県庁所在地)の日照量(時間)
秋田県秋田市の日照時間(量)データです。
『30年間の平均日照時間ランキング』では、47都道府県中47位でした。
秋田県秋田市の年間平均日照時間、1526.1時間
ランキングトップの山梨県甲府市、2219.4時間
全国平均、1908.6時間
(1984年~2013年の平均値)
1993年~2012年の月別の日照量(時間)の平均値
■秋田県、秋田市の平均日照量(時間)
■全国平均