こんにちは!Rummy!です。
今回は「詩集」です。詩が好きな人って文学少女的な香りがしますが、実は詩とか短歌とか俳句って今の時代はものすごく過激というかストレートというか、表現が自由自在な分野でもあるのです。
私が好きな谷川俊太郎さんの詩集をご紹介しますね♪
『夜のミッキーマウス』
皆さんもご存じの谷川俊太郎さん。日本を代表する(といってもよい)詩人です。今も現役で朗読会を行ったり、精力的に活動していらっしゃいます。
この詩集は本人いわく「形も調べもさまざま」な詩であふれています。漢字を一切使わない、ひらがなのみの詩や、五行詩など。。舞台となっている場所も世界中のあちこち。ポカラやニューヨーク、ちゃぶ台のある日常など。。
言葉を自由に表現できるって憧れますね。映像では得られない世界観が共有できた気になります。
詩は言葉で、日常の感覚や感情を違った風景にしてしまいます。詩人はその「言葉」にたどり着くのか?降りてくるのか?詩は深くて難しい印象もありますが、ことばの響きを楽しむのもいいかもしれませんね。
では、五行詩をひとつご紹介。
その人の悲しみをどこまで知ることが出来るのだろう
目をそらしても耳をふさいでもその人の悲しみから逃れられないが
それが自分の悲しみではないという事実からもまた逃れることが出来ない
心身の洞穴にひそむ決して馴らすことの出来ない野生の生きもの
悲しみは涙以外の言葉を拒んでうずくまり こっちを窺っている
株式会社新潮社 ¥1,500(税別)