こんにちは!Rumy!です!今日は私の一番好きな作家である「内田樹」さんが精神科医の名越康文さんと、作家の橋口いくよさんと仕事について語り合っている対談集です。
内田樹さんは作家であり、合気道の道場主であり、神戸女学院大学の名誉教授(専門はフランス現代思想)であり、あらゆる問いかけや疑問に対して、明確な対応を(答えではなく)してくれる方です。あんまり好きすぎて、鶴岡市での交流会にも参加してきたワタシです。
さて、この本は「働くこと」ってどういうことなのか?について、様々な観点で話合っています。
内田センセイはこう問います。「あなたを表すのに一番適してない言葉は?」「あなたに一番向いていない職業は?」
自己アピールより、「その方が人間わかると思うよ。」だって。う~ん。。。考えちゃいますね。
また、名越センセイは「仕事ってね、その仕事をして、新しいことを学べたなって思えたり、皆に喜んでもらえて本当に良かったなって思うような『結果を味わう瞬間』って必要なんですよ。」というような、日々忘れそうになっている大切なことをおっしゃってたりします。
第1章仕事は修行か?
村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」に出てくる『文化的な雪かき』という考え方。北国の私たちなら雪かき?やだな~って思いますよね。でも内田センセイはこう言います。
「だって、雪かきなんかいくらしても、また雪が降ってきたらそれきりだし、晴れて雪が解けてもそれきりでしょ。だいたい、ほとんどの人は誰が雪かきしてくれたのかなんか興味も示さない。でも、誰かがきちんと雪かきしておいてくれると、凍った道で人が滑って足をくじいたりということが防げる。世の中に少しだけ『良いこと』を積み増ししているんだけど、誰もそれに気づかない。だから、感謝されることもない。でも、やる。」
「そうやって、きちんとやったときの自分の実感こそが、仕事の中、つまり修行の中で得られる本物の感覚なのですね。その感覚は楽しいの、わかる!」と橋口さん♪
この感覚がわかると毎日が少しは楽しいかな?
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