こんにちは!Rummyです♪
今まで女子らしい?本をご紹介してきましたが、今回はあの、「角栄のおっさん」の本です。
大声でだみ声で、なんだか偉そうで脂ギッシュな感じの政治家さん・・お嬢さんも声が似ているなぁ・・なーんて印象しかなかった「角さん」ですが。
最近は評価も変わってきているらしく、たくさんの「角栄本」が出ています。その中で、敵からも愛されたという角栄さんの「言葉」を集めたこの本をご紹介しますね。
この人の原体験は、新潟の雪深い田舎に生まれ、極貧生活を送ったことと、そんな中で母の苦労を見ていたことだと。16歳で出稼ぎのために上京し、尋常小学校しか出ていなかった角栄さん。
『必要なのは学歴ではなく学問だよ。学歴は過去の栄光。学問は現在に生きている。』
情に篤く、涙もろかった半面、合理的で物事の本質を見抜く能力にたけていたと言われています。また、人の心をつかんでしまう「何か」を持っていた人だとも言われていますね。
『一番大切なのは、何よりも人との接し方だ。それは戦略と戦術と違う。人間は年に関係なく、男でも女でも好きな人は好きなんだ。』
今、日本全体が貧しかった時代から高度成長期を過ぎ、一億総中流社会と言われた時代も過ぎてしまいました。様々な価値観のもと、生活のスタイルも多様化しています。「子供、若者の貧困」も社会問題化しています。
角栄さんは古い時代=昭和の政治家ですが、今また脚光を浴びているのはなぜなんでしょう?
『できることはやる。できないことはやらない。しかし、すべての責任はこのワシが負う。以上!』
1962年、蔵相に就任した角栄さんが大蔵官僚を前に語った「伝説のスピーチ」。
『私が田中角栄だ。尋常小学校高等科卒業である。諸君は日本中の秀才であり、財政金融の専門家ぞろいだ。私は素人だが、トゲの多い門松をたくさんくぐってきて、いささか仕事のコツを知っている。』
時代はまた、人間味あふれ、人の心に寄り添え、実行力・行動力のある政治家を求めているのかもしれませんね。角栄さんの再評価は始まったばかりのようです。
宝島社 ¥1,000(税別)