Rumy!です。今回は、私が「江戸」にはまるきっかけとなった本です。昔から時代劇は大好きでしたが、なんとなく、抑圧された、自由のない、ちょっと暗いイメージもあったのです。
そんな「江戸」に対する概念がひっくりかえった衝撃本です。
私の大好きな田中優子先生の!【江戸の恋ー「粋」と「艶気(うわき)」に生きる】です。
なんてたって、これで私は「江戸」に目覚めちゃったのです。読み過ぎてボロボロ・・。
いや~初めて読んだ時は、本当にびっくりしました!
え?江戸時代ってこんなに自由だったの?こんなに楽しそうなの?
結構!軽~い感じでいいなぁ♪
『浮気、浮世ー浮いているものに自分をゆだねる。ただし、そういう自分をもうひとりの自分がちょっとからかいながら
見ている。切ないならばそれもいい。夢が覚めたらそれもまあ、しかたない。固くてひんやりした地面も、なかなかいいものだ。
ーそれが江戸の恋である。』
かっこいいなぁ。「粋」って、執着しないこと。さらりと生きるってなかなか難しい。
この本からは江戸の粋を学び、日本人が本来持っている(であろう)自分を笑い飛ばす余裕を学びました。
ここから春画の世界も広がったわけですが(それはまたいつか)、面白いのは、江戸では女性が男性の下ではないんですね。
お武家さまはともかく、一般庶民はそうなんです。
なぜなら、女性の数が圧倒的に多かったから・・?地方から職を求めて男性が江戸に殺到するので男性の人口は多くなり、、。
女性はより取り見取りの良い時代だったらしいです。
結婚と離婚を繰り返す人は多かったらしいです。うらやましい?
この本の目次には「恋の手本」「初恋」「恋文」「恋人たちの場所」「恋と性」「心中」「男色」「めおと」「離縁」
「りんきといさかい」と来て・・最後に「老い・死・恋」が来ます。
『人はいくつになっても恋をします。』
江戸に学ぶことはまだまだたくさんありそうです。
集英社新書 ¥680(税別)