「美の国秋田」は、豊かな自然に恵まれ、風土が育む美味しい食材、美味しいお酒が豊富な土地柄です。また、それを食べて飲んで育つ「秋田美人」の宝庫でもあります。
様々な視点から、「秋田の食と酒」についてご紹介していきますね。
こんにちは。
日本酒は最近では、年間を通して造られておりますが、雪の降る厳寒の季節に出来る日本酒は、薫りも良く、フレッシュな美味しさを楽しめます。
気温が低い事で、美味しい日本酒が出来やすい等様々な理由がありますが、搾りたての生酒が年間で1番揃う、酒飲みにとっては、待ちに待った季節となりました。
秋田県内の37箇所の酒蔵でも醸造しており、見学する機会を頂いたので、訪問してきました。
以前から申し込んでいた
PB(プライベートブランド)。
プロジェクト名
”農家の造る酒プロジェクト”
”農醸…のうじょう”の、申込者の限定酒蔵見学&新酒完成祝う会のツアーが開催されましたので、参加して来ました。
秋田県にある大潟村という、広大な、田圃や畑が広がる場所にある、農家の三代目、松橋ファームさんに、昨年一年もお世話になりました。
自分達で、酒米の田植えから、稲刈り等の農作業や、畑の収穫体験等に参加でき、ラベルに自分の名前も載ったり、お酒が完成したら、自宅迄届く、と。
願ったりかなったりの、米の国秋田を満喫出来る、素晴らしいプロジェクトです。
お酒を造って頂いているのは、五城目町にあるnext5の蔵の一つ、福禄寿酒蔵さんです。
当日は快晴ではありましたが、日中でも氷点下に近い、足元から冷える、寒さが厳しい日で、それぞれ厚手の上着を着ての見学となります。
入り口で迎えて頂きましたのは、渡邉康衛代表取締役社長。
先ず入り口で靴カバーと、紙の帽子を被ります。
簡単に今日の見学の流れの説明を受けて、いざ蔵の中を案内して頂きます。
秋田県でも、古い歴史がある蔵で、創業は元禄元年。
入り口には、懐かしい雰囲気の看板や、古物の徳利等の酒器や、酒を造る為の道具も並べられておりました。
入り口入って直ぐに、昔使っていた琺瑯のタンクがずらりと並び、奥には厳かな雰囲気のお酒の神様”松尾様”が祀られておりました。
柱には古い燭台や”上手い歌を歌え”と貼り紙があり、時計の無い時代は歌詞の長さで酒造りを行っていたそうです。
更に進むと、新しい琺瑯タンクが並ぶ内蔵にたどり着きました。
並んでいるタンクにはそれぞれお酒が入っており、1番小さなタンクは金賞受賞を狙う為の特別な純米大吟醸と呼ばれる、蔵の最高峰の逸品が入っていて、酵母が泡立つ薫り高い…タンクでした。
今直ぐ飲んでみたい、とても良い薫りがしました。
米を洗う場所や、直径2メートルは有るかと思われる蒸し器のある、蔵の真ん中を通り、蔵の要である、麹室を見せて頂きました。
最新のオゾン殺菌装置や貯蔵用の冷蔵施設を設置し、益々美味しさを追求し、働く人にも優しい設備を整えていらっしゃるそうでした。
高さ6メートルはあるかという、巨大な冷蔵庫の中にある、タンク一つで一升瓶で1200本は仕込める、仕込んでいる最中のお酒を梯子を登って、液面を見たり、薫りをかがせて頂きました。
まるで、苺みるくのような甘酸っぱい甘い薫りがしてました。
更に一升瓶を保存する為の冷蔵庫も見せて頂き、出荷を待つばかりの日本酒の瓶の山を拝見してきました。
初参加の方々にも判りやすく、何度か訪れても、新しい発見等が聴ける楽しいツアーとなりました。
今年も美味しいお酒をお願い致しますと、お酒の神様”松尾様”にお祈りして蔵を後にしました。
次回は、出来立ての新酒”ささにごり”を
秋田、秋田県五城目町が誇る、全国の日本酒が揃う銘店、”なべ駒”での完成を祝う会をレポートをします。