Rumy!です。今回は、あの、「日本一美しい図書館」を設計した建築家、仙田満先生の本をご紹介します。秋田県秋田市には、仙田先生の有名な建築物が3つあります。
秋田県児童会館、国際教養大学中嶋記念図書館、そして、中通「エリアなかいち」にあるAdeBビューティーモールです。
実物はこんな感じです。秋田美人をイメージし、秋田杉を多用した空間です。
AdeBビューティーモールについて、5ページも記述があります。この「肌手帖」の編集長、高田美子先生が「エリアなかいち」というショッピングセンターに、総合的な美のあり方を提案する専門モールを構想してから実現するまでのドキュメントが詳しく載っています。
「話を聞くにつれ、彼女は医師であると同時に、とても優秀なビジネスパーソンであることがわかってきた。また、秋田がもつさまざまな素材をフルに活用した新しい医療ビジネスモデルで、地域活性を狙っていることも。」
なんだか嬉しくなります。仙田先生は広島市民球場など有名な建築物を手掛けられ、日本建築家協会会長も務められた方ですが、こどものあそびに関する環境も研究されています。子供の育成に必要な環境とはどのようなものか?遊びやすい空間の構造とは?こどもの目線で考えていて、柔軟な方なんだなぁと感じる記述もたくさんある本です。
AdeBビューティーモールにも、こどもの隠れ家?があります。素敵ですよ。ここにある絵本100冊は、仙田先生が選んでくださったとのこと。
また、建築という、多くの人との関わりで進むプロジェクトについて、どうリーダーシップを発揮するのか、クライアントに納得していただくには?など、ビジネスの面からもためになる一冊です。
講談社現代新書 900円(税抜き)